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ネイティファス
淫語ボイスドラマ製作サークル ネイティファスのブログです。

隠れ色仕掛けな作品

お久しぶりです適度に生きてます。
最近はゲーム全般に飽きるという脳内現象に苛まれて、心ぽっかりでぼんやりな毎日でした。

それを埋めるように読書熱が再誕してきました。
まだまだ読んでない名作求めて死ぬまで飽きなければいいと思います。


同人活動の方は、現在予告してるコンビニの他に漫画一本予定しています。
病気の母親を助けるため薬草を取りに森に入った少年。
親切なエルフのお姉さんにエッチなおもてなしをされて帰れなくなってしまうというような話です。



最近読んだ色仕掛けなもの
・陋巷に在り 1~13巻 酒見賢一 

春秋戦国時代の中国。孔子の弟子である顔回が織りなす非常に濃厚でサイキックな小説です。

『子蓉』という敵の美女が出てきて、孔子の弟子を次々と誘惑して虜にしてしまう様がやらしいです。
媚蠱という呪術的な力を使って相手を魅了する上、直接な攻撃力も獰猛なトラのごとく、数十人以上もの手練れを八つ裂きにする場面もあったりで、全編を通してストーリーにも密接に関わってきて非常に危険な存在です。

3巻で捕らわれになった仲間を助けるため、顔回も自ら子蓉の屋敷へと出向いて精神的な戦いを繰り広げます。
小道具として性器の暗喩である壺と矢を用いたり、衣服を透けさせたり甘い香りで幻惑させたりしながら密着ささやきしてくるので、さすがの顔回もぎりぎり負けそうなりますが何とか退けます。

どうして私の力が彼に通じなかったのかと憤る子蓉。
その理由をヒロインである『妤』という元気溌剌な少女であることを知ります。
ここからのヒロインへの粘着具合がくどいほどストーカー気質です。
見た者の精神を操り生気を吸い取る鏡を妤に与え、ビッチ化させた後ゾンビのようになるまで追い詰めます。

九泉という冥界でも、「彼女と私、どっちを選ぶの? 生きて帰れるのは二人だけ」的なこと言って大いに顔回を困らせます。
これほど理想的悪女な子蓉ですが、対する主人公顔回も理想的エロゲのM男主人公な部分が多々見られたのが、この作品に出会えてよかったことです。

武闘派ではなく『礼』という精神的な力を用いて難題を解決していく主人公。
性格は無口で自分から前に出ることはなかなかしない。
宿敵である子蓉にも
「受けもの!」「優柔不断で女の腐ったようなやつ」「あなたはものを受けすぎる!」とM男であることをこれでもかと罵詈雑言されます。

ただし作中最強キャラである孔子に次ぐ実力で、皆からも一目おかれる存在として描かれてて二人の美女にも愛されて、うらやましいほどの状況も受け身な本質から滲み出た結果なので非常に感情移入できて腑に落ちます。


全体的に難しい漢字も多いし、神視点の作者の蘊蓄中訳もちょくちょく入ります。
歴史物が好きな人なら抵抗なく読めると思いますが、描写が長々続く場面も多いのであんまり気をはらずに読んだ方がいいと思われます。

オーソドックスな色仕掛けシーンは3巻と13巻にあります。
最終巻では、敵国から派遣された女楽という遊女集団との精神戦があります。
これまで権謀術数をめぐらしてきた政治家達が、ハーレム色仕掛けを受けて骨抜きになって――
と紀元前の大昔にもこんな性的策謀が存在していたと、人間の根源なる欲望の末恐ろしさを改めて思い知るのであります。

色仕掛けを抜きにしても普通に面白いので、お暇がある方にはぜひおすすめです。
  1. 2019/11/17(日) 17:51:31|
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  3.  | トラックバック:0
  4.  | コメント:1

ご健在で良かったです。
ネイティファスさんの色仕掛け作品が一番好きなので、
音声も漫画も楽しみに待ってます。
  1. 2019/11/18(月) 01:33:45 |
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