ゆうわくデートが7月5日に発売です。
破滅願望のある方向け。
最初は優しく後からじわじわと。
その次の作品は色々考え込んでます。
で、全然関係ないんですけど最近読んだ本でとても感じいったものを。
「痴人の愛」で有名な谷崎潤一郎の作品です。
「二人の稚児」
って短編です。
比叡山に幼くして預けられた二人の少年の、浮世という外界と女人への憧れを書いた作品です。
文章技術も語彙も素晴らしくて引きこまれます。
物語の序盤に比叡山の偉い人がですね
「お前ら二人は家族の愛も故郷への憧れも知らない。この二つは浅ましい煩悩だから、それはとてつもなく幸せなことなのだぞ」(意訳)
的なことを言いやがります。
で、二人の少年もなるほどって思って、僕達は幸せなんだって納得します。
隔離状態での洗脳ってのは素晴らしいです。
煩悩と思えば絆とか故郷への愛もやはり煩悩なのでしょう。
それでそれで
結局年上の少年の方は女人や浮世の誘惑に負けて、山を落りて幸せに暮らします。
年下の方も浮世へと憧れますが、来世へのためにという信念の元に下山を思い止まります。
なるほど来世のためになのです。
でも今を生きるか来世にかけるかってのも、永遠に答えが出ない命題なのかもしれまん。
これに前世のしがらみも混ざると全くのカオス状態になりますね。
ラストのオチは少々難しいです。よくわかりません。
煩悩を捨て去った先にある仙人のような境地。
果たして仙人は現代では英雄になれるんでしょうか?
駄文終わり。
ではまた。
- 2011/07/03(日) 22:42:40|
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